友達がついに里帰りすることになる。
もうすぐ赤ちゃんが産まれるというのは他人事であっても楽しみだ。
第二子ということもあり。少し早めに帰るそう。わたしもそうだったので何かと相談されることで色んなことを思い返す。
ブログを始めて良かったと思うのはこういう時。
曖昧で忘れていってしまう記憶。
呼び起こされてもそれを繋ぎとめておくことはなかなか出来ない。
慌ただしくて、怒ってばかりの毎日で、今しか見えない子供との暮らし。
でも振り返ることでまた子供との接し方をきっと変えていける。
産後の思い出①
- おっぱいはすぐに出ない、の巻
出産するまでは妊娠から色んなことを丁寧に書いてくれている本や雑誌はたくさんある。
情報はたくさん。準備も知識も備えて出産さえすればとりあえずホッとするのは事実。
でも不思議なのは。
産後に起こる色んなことはあまり大きく取り上げられてない気がする。
わたしだけが見落としていたのだろうか。。
おっぱいをあげること。
それは当たり前に出来ると思っていた。
おっぱいマッサージとかマメにしてなかったけど…( ̄▽ ̄;)
それにしても。
もっと自然に簡単におっぱいはあげれるものだと思い込んでいた。
まさか、出産の痛みを終えてからさらなる激痛が待ってるなんて誰が思うだろう。
わたしはなかなか乳腺が開かず搾乳がとてつもなくキツく大変だった…
2日ほどでしっかりとおっぱいは張って来たが、乳腺が開かない…
新米母のモタモタに付き合わされてうまく吸えないお兄ちゃん。
なかなか吸ってくれずますます張る胸。
次第に熱を持ち始め、痛みが伴う。
夜中はアイスノンで脇下や胸元を冷やし翌日から待っていた搾乳の日々。
助産婦さんに絞ってもらうのだが、これがなんというか激痛。
泣いて叫んでいた…
陣痛よりも、お産よりも痛かった…
生まれた時からお兄ちゃんは少し黄疸が強く、とりあえず飲ませろと先生や看護師さんたちにせっつかれる。
なのに、乳腺がなかなか開かずお兄ちゃんの吸いも甘い。
張りまくる乳をあげられないまま、仕方なくミルクをあげて空いた時間に搾母。
絞られたわずかな量を冷蔵庫に保管して3時間おきにそれをまた人肌に温めては飲ます。
吸ってもらってできるだけ飲ますもののほぼ飲めてないのでミルクで補う。
ただそれの繰り返し。
自分ではなかなか量も絞れず、また助産師さんに絞ってもらって大泣き。
搾乳機を使っても良かったが、助産師さんは手で絞ろうと手で搾乳。
旦那にも絞ってもらった。
自分ではどうしても力加減をしてしまって痛みに負けた。
涙が溢れるわたしを見て最初はためらっていた旦那だったが、そのうち割り切り絞り始める。
助産師さんにだったら、いたい〜と弱気に泣くけど、旦那だと、痛いわ!!と逆ギレ。
キレられて罪のない旦那。だんだん、コツを掴んで、牛の乳も絞りにいけそうや、なんて言う。
勝手に行ってこい。
絞った何十ミリかをお兄ちゃんに飲ませてまた絞る…
とりあえず四六時中胸は張っているので出すしかない。
思い返すと辛かった。
おっぱいはすぐここで作られているのに飲ませてあげられず。
うまくできない自分。
黄疸数値が下がらず、お兄ちゃんは病室内では光線治療。
退院が近づいてもなかなか数値が下がらないので保育器内に入れられたりもした。
どうして自分はおっぱいをうまくあげられないのだろう。
泣きながらおっぱいを吸わせてたことだけを今でもよく覚えている。
助産師さんの懸命なマッサージで徐々に乳腺は開いていき…
しばらくは黄疸リバウンドがないようにミルクも足しながらだったが、それもすぐに終わり完母生活。
おっぱいをあげることにも慣れ、お兄ちゃんもうまく吸えるようになって母乳生活は順調に始まっていった。
たかだか数日の話なのに、今でも強く覚えている。結果オーライじゃないか、なんだけど。
あの時の不甲斐ない自分、歯がゆかった気持ちは自分の体の中にシミの様に残っていて…
おっぱいトラブルは色々あると思う。
でもそれはその時にならないとわからなくて。
当たり前かもしれないけど。
なって初めてわかる。
もし自分が妊娠中にそんな話を聞いてたらもっと心構えもできたかもなぁと思うのだ。
子供を産んでからの1週間はいろんな意味で過酷だ。
興奮して、不安がつきまとって、単純に眠れない。
みんなしてること、ということが余計に心を煽る。
おっぱいが出ても飲んでくれない子がいたり。
おっぱいをあげたくても出ない人もいる。
ミルクを受け付けない子もいる。
哺乳瓶が嫌な子もいる。
産んでから始まる未知の暮らし。
そういうことをもっと知っていたら気持ちも楽だったかなぁと今になって思うのだ。
助産師さんが言った言葉がある。
「第一子ががんばって乳腺を開いてくれる、そのおかげで第二子以降が簡単におっぱいを吸えるようになってるんだよ。だから、お兄ちゃんが大きくなったら褒めてあげてね。偉かったね、頑張ったねって言ってあげてね」
第一子と第二子、同じ様に愛してる。
可愛い。
大事だ。
でも、思い入れが違うのは当たり前かもしれない。
第一子と過ごした日々はやはり特別なものがあるなぁ。
まずは産後の思い出①!
妊娠から出産、産後にかけて。
激痛No. 1は、搾乳でした…(。-∀-)
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